![]()
![]()
- 夢見鳥 (啓蟄の自然)
- 冬の間、地中で巣籠りしていた虫たちは、春の気配を感じると地上に這い出てきます。春の野をひらひらと舞う蝶は、別名「夢見鳥」と呼ばれます。これは、「胡蝶の夢」という、古代中国の思想家・荘子の説話がもとになったもの。ある日、荘周という人が胡蝶になって自在に飛び回る夢を見ます。自分が荘周であることを忘れていましたが、目覚めると、やはり荘周のままでした。荘周は、夢で胡蝶になったのか、胡蝶が夢で荘周になっているのかわからなくなった、というお話です。春は、現実と夢の間を行き来できる季節なのかもしれません。
- お釈迦さんのはなくそ (啓蟄の暮らし)
- 釈迦が入滅し、悟りの境地に入られたことを「涅槃」といいます。お寺では、枕を北に右脇を下に臥した釈迦の周りで、鳥獣までもが嘆き悲しむ「涅槃図」を公開し、法要が営まれます。京都にはこの日、「お釈迦さんのはなくそ」というお菓子を食べる慣わしもあります。「はなくそ」とは、お供え物の「花供御(はなくご)」が転じた愛称といわれ、昔から、釜の底に残ったご飯を大切に取っておき、黒豆などとともに飴で絡めて作られてきました。「捨てずに使い切る」という京都の心が息づく風習でもあります。

mixiチェック
Tweet
シェア